2008年10月10日金曜日

玉野みなと芸術フェスタ2008~たまの東街道~基本計画(案)

≪おかやま県民文化祭協賛事業≫
玉野みなと芸術フェスタ2008~たまの東街道~
基本計画(案)
2008年9月24日
玉野みなと芸術フェスタ2008実行委員会
実行委員長 斉 藤 章 夫
  1. これまでの経緯
    宇野港をアートな港にすることを目標に2003年にスタートした「玉野みなと芸術フェスタ」は、宇野港界隈での4年間の活動を経て、昨年新たな展開を図るべく、玉野に残る「地の歌」をキーワードに市内各地域の文化や歴史を調査しました。調査の結果、「浜子唄」という地の歌とともに製塩の歴史を今に残す山田地区を選定し、「アートタウン山田」を開催しました。
     これらの活動を通じて、昨年は、各地域に自ら赴き地域の方々と語り合うことにより、宇野港界隈だけでなく、より広範囲な展開へ繋げることが出来ました。
     そして今年、そのメイン会場となった塩作り遺構としての建物・旧味野専売支局山田出張所とその文書庫が築100周年を迎えました。そこで今年は、これを記念して再度山田地区を中心に開催することにしました。
     さらに今年は、東児地区にも範囲を拡げ、玉野の東沿岸部一帯にスポットを当てた「たまの東街道」の開催を提案したいと思っています。

  2. 今年のテーマ「たまの東街道」について
     1800年代後半から1900年代初頭まで山田・東児地区は多くの塩田労働者等で賑わっていました。浜子たちが居なくなって久しい時が過ぎましたが、山田地区と東児地区には今も、ナイカイ塩業、雑穀農業、瀬戸内漁業、陶工房、鉄工所、工務店、電気店、マーケット、食堂等でイキイキと働いている方々がたくさん居られます。エコライフ玉野の拠点「蛭池」、ドッグビーチで有名な出崎海水浴場、芸術的な山田の獅子舞、水守神杜、塩竃神杜、無動院、四ノ御神杜、味野専売支局山田出張所とその文書庫等、歴史と由緒あるスポットも数多くあります。
     これらのスポットやイキイキと活動されている方々と共に玉野東部地区一帯を「たまの東街道」としてアート的展開を行うことが、昨年から引き続いて山田地区を中心として行う「玉野みなと芸術フェスタ2008」のメインテーマに相応しいのではないかと考えました。
     行く行くは、地域の方々や関係者のお力により、宇野港から東に向けて「たまの東街道53次」といったものを、発展的に作ることが出来ればと心ひそかに願っています。

  3. 玉野みなと芸術フェスタ2008~たまの東街道~で行うイベントの目的
     実行委員会では、昨年の山田地区での活動が一過性のイベントではなく、継続的かつ杜会的価値のある展開を図ることにしたいと考えました。イベント終了後も積極的に建物の運用に関わりを持ち、山田地区での新たな観光スポットを創造していくための展開を進めて行くこととしました。
     イベントの中心となった味野専売支局山田出張所及び文書庫が、今年築100周年を迎えることとなりました。さらに8月には山田まちづくり講座生の方々により、これらの建物を国の登録有形文化財に指定して頂くための申請が、玉野市教育委員会に提出されました。
     正に今その時に合わせて、新たな観光スポット「たまの東街道」を創造していくためのきっかけとなるような文化芸術的展開を進めて行くこと。それが今年、山田・東児地区を中心として行う玉野みなと芸術フェスタ2008~たまの東街道~で実施するイベントの目的と捉えています。

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